この季節ともなれば、ウィーンは観光客だらけになる。街の中心からちょっと外れたところにも、アメリカ人だろうか、ビーチサンダルを履いた女の子の集団が観光用の地図を眺めていたり、中国人らしき団体観光客が集団で歩いていたり、ドイツ風のドイツ語を話す人たちがカメラ片手に地下鉄に乗っていたりするものだ。
だが、同時にウィーンの住人もどこかへ行ってしまう。多くはアドリア海や地中海の海を目指してイタリアやクロアチアやギリシャへ休暇に出かけるらしい。こちらでは2週間程度の休暇を取ることはごく当たり前に誰もが行うことなので、時期を少しずつずらしながらみなが夏の休暇に出かけてしまう。(まあ自分も2週間日本にいたが、クロアチアの海岸で2週間のんびりするのとはわけがちがう。)それに、大学の中も学生もいなければ研究員も半分くらい休暇に出かけたりしていて、「からっぽ」だ。
ということで、この時期にウィーンにいてもなんだかどことなく街が空っぽなかんじがして、ちょっと退屈である。誰もいやしない。だからといって何週間も休暇に出かけているような余裕もない。ウィーン市内も、主な観光地は一通り見てしまったから改めて行こうという気にもならないし(そもそも来訪者がある度に行ったりしているのだ)、博物館が夜に開いているわけでもないし、天気のいい日に屋内の陽の当たらない美術館にいるのもなんだか嫌である。博物館や美術館は冬に限る。むろん、オペラやコンサートは夏の間はオフシーズン。「本場」であるウィーンでは音楽祭もない(”本場”であるから、あるわけがない)。
ひとまず、この状況は自分で適当にやり過ごすしかない。でもなんだか、日暮れが21時頃で十分明るい夜だというのに、家でパソコンに向かってこうした文章を書いているのも、なんだかちょっとやるせないものがある。なかなか困ったものだ。
21時でも明るいんですか.いいなあ・・・.
スイスも夏は人が来る方ですかね?.
チザルピーノでアルプス越えします.
ユーロスタートICE(スイス内で)も乗ってみます.
今は日暮れが20:45頃だからね。夏のスイスなら山歩きが多いんじゃない?
CisalpinoにEurostar ItaliaにICEか。鉄道旅やね。
ってかそこまで行くなら寄り道していけばいいのに。
チューリヒからここまでって(所要時間は別だけど)東京?大阪くらいの距離だよ。