旧東ドイツのザクセン=アンハルト州で、普通列車と貨物列車が衝突して、普通列車の運転士を含む10人がなくなるという痛ましい事故が昨日あった。
路線は同州のマグテブルクからハルバーシュタットまでの区間で、普通列車はフランス Veolia Transport のドイツ現地法人である Veolia Verkehr による運行、貨物列車は民間のVPS社の運行で、石灰石を運搬していたとのことである(ソース1(Zeit)、ソース2(Focus)。現時点で原因は判っていない模様だ。
上記の Die Zeit の写真を見ると、2両連接構造のLINT41型気動車と思われる車両のうち1両目が、先頭部分から半分ほどまでがぺしゃんこにつぶれている。ちょうど、信楽高原鉄道事故を想起させるつぶれ方といってよいのではないだろうか。なお、このようなつぶれ方をして、火災に至らなかった点だけは、不幸中の幸いだろう。
ところで、この件を、AFP通信の配信記事として朝日新聞がホームページで報道していたが、なぜか普通列車が「特急列車」と替わっている。日本でソフトバンクとAFPが合弁で運営するAFPBBのサイトでは、「ローカル線の旅客列車」となっているから、AFPが間違っているのではなく、どうやら新聞社側で間違えてしまったようだ。運行会社が Harz-Erbe-Express GmbH という会社なので、 Express につられて「特急」とでも訳したのだろうか。なお、ドイツでは、日本の「特急」に相当するものは InterCity と呼ぶ。それより1ランク上の新幹線相当の列車を InterCityExpress と呼ぶ。Harz-Erbe-Express というように、2地点の地名にExpressを組み合わせた命名はしばしば行われており、基本的に日本の普通列車と快速列車に相当するものだ。
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