メルボルンの公共交通プロモートCM – UITP 2009 から。

オーストラリアのメルボルンの公共交通を管轄するMetlinkのCM。UITPで紹介されて拍手喝采を浴びていた。Youtubeに同じものがあったのでここで紹介しておく。約45秒のCMだ。

Metlinikの公共交通をプロモートするCM

なお、ナレーションは、”When you ride public transport to your favorite places, it saves petroleum and parking. It’s more relaxed, and kind to the environment. And when you are ready, it takes you your home again.”。

意訳すると、「公共交通に乗ってお気に入りの場所に向かえば、ガソリンを節約し、駐車場も要らない。より快適で、そして環境にも優しい。そして、その気になった時に、家まで送ってくれる。」っていうくらいかな。

なお、Metlinkは、メルボルン市が所在する、ヴィクトリア州政府系の機関だ。

UITP 2009 (国際会議) – 続編その2

直前の記事に書いたジーメンスの無人運転ゴムタイヤ式メトロ。ちなみに世界で初めて公開だそうだ。

正面からの外観。無人運転だから運転台はない。

正面からの外観。無人運転だから運転台はない。

外観はこんな感じ。車体長は15m程度。無人運転なので運転台はない。主に空港内でのターミナル間移動などの利用を想定して作られているようだ。大規模な都市交通向けではないかな。ただ、橋を架けられない場所の河床トンネル内の移動用とかには使えるかもしれない(そんな需要は滅多にないだろうけど)。

案内軌条部分。

案内軌条部分。

こちらは案内軌条。中央のレールを二つの円盤で斜めに挟み車両の進行方向をガイドし、車体重量をゴムタイヤで支えるのは、フランスのクレモン・フェランやイタリアのパドバで導入されている、トランスロールの路面電車と同じ。ロール社のロゴが入っていた。円盤から横に出ているのは集電シューで、要するに第三軌条方式だ。左側に、ガイシに支えられた電力供給用のレールが見える。

レールが1本で済むから設備費やインフラのメンテナンス費用は安いだろう。

なお、ボンバルディア社(ボンバルディア社は本社はカナダだが、ベルリン本拠の鉄道車両部門がある。出荷両数では(たぶん金額でも)世界最大の鉄道車両メーカーだ。)のブースでは、最近発表された架線(電線)なし路面電車の説明を、重役と思しき人が直接一対一でしてくれた。線路に埋め込んだコイルと車両のコイルとの電磁誘導で給電。Suicaや携帯電話の非接触充電器など小型のものではすでに実用化されているが、鉄道車両の大きさクラスでは初めてだろう。フランスのトゥールなどで採用される見込みだという。なお、架線からの給電とのデュアルシステムで、郊外では架線から、中心部の都市景観保護が重要な地区では電磁誘導給電を行うそうだ。

UITP 2009 (国際会議) – 続編

今日も午後だけ行ってきた。とりあえず所感。

その一。アブダビの「投資してもらおうという意欲」は凄い。アラブ首長国連邦の首長国の一つアブダビの展示ブースを除いてきたら、都市計画マスタープランがアラビア語と英語で併記されたフルバージョンがあって、さらにフランス語とドイツ語でミニバージョンが用意されていた。これから300kmも路面電車を作って、高速鉄道も導入しようとしているところの意気込みだろうか。同じ連邦内にあるドバイにかなり刺激されているようだ。

その二。国際会議の中の、ディスカッションが面白かった。1時間半聞き続けていて全く飽きない。チェアはフランスの総合交通企業ヴェオリア・トランスポールのDirector GeneralのCyrille du Peloux(話そうと思ったんだけどチャンスを逃してしまった!悔しい!)。その他に、パネリストとして、アルストム社の交通機械部門のディレクター、サンパウロの交通計画企業の社長、ナイジェリアの首都ラゴスの交通局(道路・公共交通を管轄)の局長、テヘランの都市鉄道の社長、ソウルの道路計画局長、カナダ・トロントの交通局(ラゴス同様道路もカバー)の局長。

彼ら行政・製造・オペレータに共通して、トップ・マネジメントの人たちに共通するのは、20年スパンでの将来ビジョンを見据えていること。トロントの「1960年代以降高速道路を造るのはやめにして、公共交通を整備してきた。これからの20年も地下鉄・トラム・バスを拡充していく。」という話が印象的だった。トロント都心部ではかなりのシェアがすでに公共交通になっているようだが、道路交通に依存した郊外も、公共交通シフトとグリーンベルトによる郊外化抑制を、人口増局面で行っているのがわかる。また、ナイジェリアの首都ラゴスでは、すでに自動車登録税の2割り程度は公共交通整備に充てているとのこと(ガソリン税を鉄道の高架化に充てる話しとは訳が違う。公共交通優先の思想・ビジョンが明確だ。)。アルストムの将来の鍵になるソリューションは、トラム、無人地下鉄(Fully-automated metro)、そして旅客に情報を提供する設備 (passenger information system) だそうだ。テヘランはトラムの計画はなくメトロだけだそうだが、それでもかなり大規模な投資計画を持っているそうだ。

その三。パリのRATPの国際展開レベルは半端ではないようだ。まだ資料を詳細に見ていないけど。普通ならRATPはパリの都市交通オペレータ(東京メトロなんかと同レベル)と思ってしまうところだが、国外のコンサルティング事業なんかは相当に手がけていて、20箇所以上で事務所を持っているようだ。広告だけ目にしたが、ドイツ鉄道のコンサルティング部門もずいぶん整っていて事業展開しているようだ。

その四。昨日なんだろうと思って通り過ごたドイツ・ジーメンスの展示は、新型の無人運転メトロだった。ゴムタイヤで走る方式で、中央のガイド・レールを両側斜め上から挟み込むトランスロール式。トランスロールはもともと路面電車用に開発された方式だが、それのメトロ版といったところだろうか(ロール社とジーメンスの関係はよくわからん。)。低床にする必要がない分床下に機器を集められたようだ。

蛇足。コンファレンス系で最近多いのが、自社資料を入れたUSBメモリを無償でくれること。最近3つくらい一気に増えた気がする。今日も、ローマの交通当局の担当者にあれこれ質問していたときに1コもらった。ローマ市の紋章入りで格好いい。その他にもペンをいっぱいもらった。フランスのRATPのが一番格好いいかな(笑)。

とりあえずこんな所感。

UITP 2009 (国際会議)

Union Internationale des Transports Publics (UITP) が主催する国際会議 「UITP Vienna 2009」に、オーストリアの学生の立場で参加させてもらってきた。世界各地から公共交通に関する事業者と研究者が集まる最大規模のイベントだ。いろいろ収穫は多いが、とりあえずその所感をいくつか。

一つ目。日本の鉄道事業者や車両メーカーの存在感は薄い。鉄道車両メーカーやJRなどが展示するブースがあったが、どうも何を売り込みたいのか今ひとつはっきりしなかった。どうも海外マーケティングが弱いのは日本の鉄道関連事業の特徴なようで、担当者も残念がっているようだった。なお、日本のバス関係の展示はなし(まあたいしたバスを作ってないっていっちゃ作ってないか)。

二つ目。ソウルのT-moneyと呼ばれる電子マネーICカード(Suica)の類が考えているICカードの共用化は面白い。関西地区のスルッとKANSAI、香港のOctopus Card(八達通)、シンガポールのEZ Link Cardと、T-Moneyの4つを統合する構想を持っているそうだ。SuicaとPasmoが別れている場合じゃない。なお、ソウルのT-Moneyの導入の旗振り役はソウル市交通局だとのこと。ここはかなり権限を持っているところで、ソウル市内の交通施策の統合などを行っているところ。

三つ目。アラブ首長国連邦は強気だ。ドバイの施策の一つに自転車レーンがあった。あの暑さでも自転車レーンをちゃんと作って、「自転車交通の世界の中心になる」ってんだからまあ凄い意気込みだ。アブダビもLRT(ライトレール)網を300km以上に拡張する構想を持っているそうな。ちなみにドバイは2011年のUITP総会の開催地。

四つ目。アルストムとボンバルディアの路面電車は強い。両者とも路面電車の主力商品(それぞれCitadis, Flexity)を売り込んでいた。アルストムのブースにはトルコのイスタンブールに納入される予定のCitadisの模型があった(ただのCitadisだけど、イスタンブールあたりで1000編成くらいにあるんじゃないかな?路面電車で新規に1000編成は、日本の感覚じゃ半端じゃないよ。)。

五つ目。ロシア製のバスが意外と乗り心地がよさそうだった。機械部分の性能などはわからないけど。寒さなどには強そうだが、実際の所はどうなんだろう?

六つ目。香港のMTRCから来ていた人(国際会議のチェアを務めていた)がなかなかやり手な感じの人だった。香港は強し。

ところで、国際会議セッションで、JRが行った、東京圏の鉄道駅開発に関するプレゼンテーションは、オーディエンスが最も聴いていなかったプレゼンテーションではなかろうか。同じ研究所の研究員に感想を求めたら「事実の紹介で終わった感じ」だそうだが、確かにそんな感じ。オーディエンスはというと、あんまり聴いている様子はなくて、ウィーンの旅行ガイドを読んでいる人までいた。個人的な感想を言えば、「新たな資金源へのアクセス」というテーマだったわけで、リテール事業やホテル事業、不動産事業などが公共交通の整備のための資金源になっている、とかそういう話しがあれば興味を持って聴いてもらえたのだろうが(そもそもリテール事業とかホテル事業が公共交通への投資の資金源になっているとは思えないのだが、実際どうなんだろう?)、そのような説明はほとんどなし(実質的に、売り上げの3割りがこれらから来ているという説明だけ)。

そもそも、駅ナカ開発が、公共交通の本質かというと、そうではない気がしている。その後にあった、オスロの、市内に自動車が入る際の課金の一部を公共交通の助成に回している事例の方がよっぽど面白かった。混雑課金などと呼ばれるシステムで、シンガポールやロンドンが有名だけど、オスロの場合はフェーズなどによって収入の20?35%を公共交通の助成に充てているそうだ。

国際会議部門の様子

国際会議部門の様子

EU議会選挙結果とオーストリア

昨日(7日)に行われたEU議会選挙の結果が一通りでた。投票率は42.9%ほどで芳しくない。日本のニュースではイギリスのブラウン政権の件との関連以外は、あまり報道されていないようだが、簡単に結果を示しておくと、以下の通り。データの画像と数値は全てEU議会選挙の公式ウェブサイトからキャプチャないし引用。

EU議会選挙結果(EU議会選挙公式サイトから引用)

EU議会選挙結果(EU議会選挙公式サイトから引用)

結果から言うと、右派政党が票を獲得して、左派政党が議席を減らした、というような状態。左から順に、極左系・北欧環境系、社会民主党系、緑の党(環境)系、自由・民主系、保守系、右派保守系、反EU系、といったところ。

オーストリアの結果を下に示しておこう。

オーストリア国内の政党別選挙結果(EU議会選挙公式ウェブサイトから)

オーストリア国内の政党別選挙結果(EU議会選挙公式ウェブサイトから)

左のÖVP(6議席)は、中道右派のオーストリア民族党。二番目のSPÖはオーストリア社会民主党(5議席)。この2つは連邦議会で連立している(SPÖが第1党)。第3位のMartin(3議席)、第4位のFPÖ(2議席)は極右政党。Martinの政党は反EUを掲げている。GRÜNE(1議席)は環境保護を掲げる緑の党。BZÖ(議席なし)はFPÖから分裂した極右政党。

極右政党だけで35.7%も得票を集めている。1/3を超えているからかなりの割合だ。昨年の連邦議会選挙では29%程度だったから、それよりもさらに増したことになる。逆にSPÖやGRÜNEの左派系が票を落としている。オーストリア学生連合(オーストリアの大学に在籍している学生は加入義務があるもので、学生の要求などを代弁する。政党と対応する組織がいくつかある。)の代表選挙では緑の党系が多くの票を集めているのとは対照的だ。

なお、EU議会選挙はEU加盟国に国籍を持つ人すべてに投票権があるが、オーストリア国内に住むEU国籍外国人の多くは本国の選挙に投票するようで、結果はオーストリア国籍を持つ人の投票結果と考えてよいだろう。その観点から見ると、オーストリアは外国籍が多いから(ウィーン市の外国人比率は24%)、この層の多くが本国で投票したか投票できない(非EU加盟国の国籍)と考えられるので、居住者全体の実体と結果がうまく一致しているかについては疑問の余地が残る。

そういえば、先週の木曜日には、近所の通りで行われたFPÖ(極右系)の演説会に対して、アラブ系(主にトルコ、シリアなどと見られる)の移民と見られる集団が比較的大規模な示威行動を行っていて、一触即発の様相だった。機動隊が両者をバリケードで分離していた。

なお、興味深い結果を残したのはスウェーデン。Pirate Bayと呼ばれるスウェーデン製ファイル共有ソフトが非合法化された後に設立されたPirate党が、7.1%の得票を得て1議席を獲得した。この政党はインターネット上での著作権などの自由化を求めている、単一の施策を掲げた政党だそうだ。(CNN)

クラブとバルカン音楽

誘われたので面白そうだったので行ってきた。Grooveheadz Orchestraというオーストリアとセルビアの混成部隊のバンド。クラブ音楽としてはまあよくある感じだけど、音楽の中にセルビアやハンガリーの伝統音楽の音が織り込まれている感じがした。ブラームスの「ハンガリー舞踏曲」なんかを彷彿とさせたりも。看板に偽りなし、で、グルーヴィーな音がいいね。

Ost Klubって、フランス大使館とかベルヴェデーレ宮殿のすぐ近くなんだけど、前に住んでいたところから研究所までの道すがらにあって、結構気になっていたんだよね。Ostは「東」という意味だけど、バルカン半島を中心に南東欧や東欧系の音楽を中心にしているみたい。客層もかなり広くて、白髪のおじさんが純粋に音楽を聴くために来ていたりした。

Grooveheadz Orchestra @ Ost Klub

Grooveheadz Orchestra @ Ost Klub

改良版:グーラシュ(グヤーシュ)の作り方

先日紹介したグーラシュの作り方だが、最近開発した改良版のことを書き忘れてしまった。ここに記しておく。

変更点は、トマトピューレと水の代わりにトマト缶を使うこと。それと、パプリカ粉末の分量を多くすることだ。

材料(4人分):牛肉または豚肉(シチュー・カレー用)500g. 玉葱 600?700g. トマト缶1つ(400g). バターまたはマーガリン50g(オリーブオイルでも可). パプリカ(粉末) 大さじ6?7. 赤ワイン 150ml. 塩適量、胡椒適量、水適量。

作り方は基本的に同じ。

1. 玉葱を5?7mm厚の輪切りにする。肉は2?3cm角(カレーの要領でOK)に切る。

2. 強火?中火でバター25g程度で肉を炒める。表面に焼き色がついたら、残りのバターを溶かし、玉葱を加えて軽く炒める。

3. さらに塩(小さじ2くらい)、胡椒小さじ(3くらい)、パプリカ粉末を入れて、かき混ぜるように炒める。

4. 玉葱がしんなりしたら、トマト缶の中身をを汁ごと入れる(好みでトマトピューレを大さじ4程度追加してもOK)。赤ワインを材料がほぼ覆い被さる程度までいれる(150ml?200mlくらいのはず)。トマトを崩しながら、中火で煮立たせる。

5. 弱火?極弱火で1時間15分?1時間半程度煮込む。焦げ付かないように時々かき混ぜる。水分が蒸発しすぎているようなら、適宜水を加えること。

6. 塩、胡椒、パプリカで味を調整してできあがり。お好みでタバスコを加えて辛くしてください(私は入れません)。

以上です。よりとろみのあるグーラシュになります。

ちなみに、パプリカ、塩、胡椒の分量は結構適当でも大丈夫ですが、最初に入れる量が足りないと、材料への味のしみこみ具合が悪くなってイマイチ。

最近の食生活大公開 – 続編。

続編を書いてみることにする。前回は水曜日で終わったので木曜日から。10日分くらい溜まっていることになる。例によって朝は省略(朝ご飯を抜いているという意味ではない、念のため)。

木曜日の昼。前日のリゾットを食べる。電子レンジをまだ買っていないので(いい加減買えば、という話しだが)フライパンで温める。炒飯みたいにならないように気をつける。その後ブラティスラバへ行く。ブラティスラバでビールを1杯飲んだ。

木曜日の夜。ブラティスラバから帰ってきて、ルッコラ入りミートソーススパゲッティーを食べる。要するに余ったミートソースの消化。

金曜日の昼。またルッコラ入りミートソースのスパゲッティーを食べる。ミートソース消化完了。

金曜日の夜。郊外のBisambergにあるホイリゲに行く。Blutwurst (血のソーセージ)と付け合わせを食べる。ワインをいっぱい飲んだ。テラスがいっぱいあるホイリゲで、階段状になった山の斜面の通路にたくさんテーブルがあって景色がよかった。ワインも食べ物も美味しかったが、何よりハウスワインの価格が1/8リットルのグラスでなんと0.90ユーロという破格の安さ。ボトルのワインを頼んでも1本7ユーロ。安い。ただし行くまでがちょっと大変。電車30分に1本しかないし。

土曜日の昼。自転車で出かけた先のブルゲンラントでサンドイッチ。バナナのおまけ付き。

土曜日の夜。ハンガリーの街でシュニッツェル(カツレツ)のサンドイッチ。帰ってきてリゾットのあまりを少し食べる。

日曜日の昼。疲れていて起きたのが遅いので、ブランチ。ちょっと贅沢に、パン(くどいようだがトーストではない)、くだもの(バナナ)、スクランブルエッグ、牛乳、コーヒー。

日曜日の夜。ゴルゴンゾーラでほうれん草入りシュペッツェレ(ドイツ風ヌードル。ほうれん草が練り込んであるバージョン。)を作る。ホワイトソースを絡めた方が美味しそうだ。このままでは塩味が強すぎる。

月曜日の昼。トルコ系のお店で買ったシュニッツェルのサンドイッチを広場のベンチで食べる。太陽が気持ちよかった。

月曜日の夜。スペイン人2人(てかカップル)が自宅に遊びに来たので、なにか日本のモノを、と思ったが何もないので焼きうどんを作って振る舞う。おまけでサラダ。

余談だけど、この日、家から徒歩100mほどのところにスーパー(LIDL)がオープンした。初日(この日)は混んでいたが、木曜日に行ったらがらがらだった。まあ全般的に安いからよさそうだけど、野菜と果物の品質がイマイチだ。オープニング・セールで売っていたイチゴは全く甘みがない。それと、肉の種類が少なすぎる。他はまずまずよさそうだ。特に缶詰なんかやジュース類を買うにはよさそうだ(思いモノを運ぶ距離が減るし)。勢いで箱のアイスを買ったが、まったく手をつけていない。

火曜日の昼。今度はパンやで買ったサンドイッチ(といってもデニッシュみたいなパンに挟まった巨大サンドイッチ。Der Mann の Ecke と言えば分かるかたもいるかも)を、同じように広場のベンチで食べる。この日も晴れていた。

火曜日の夜。昨日のあまりの焼きうどんとサラダ、それにリゾットの残りを消化する。疲れていて何も作る気力がなかったのを覚えている。

水曜日の昼。Ankerで買ったピザとマフィン。この日は曇っていて外で食べる気がしなかった。

水曜日の夜。楽友協会に行ったので時間がなかったから、モーンシュネッケン(ポピーの種をまぶしたカタツムリみたいなパン)とドーナツ。帰宅後イチゴを食べた。

木曜日の昼。研究室の人達とイタリアンのレストランでランチ。スープとパルマ風ハムのいっぱいのったピザ(30cmくらい)1枚。これくらい平らげるようになってしまった自分がちょっと怖い。ORF Funkhaus(放送局)に近いレストランのせいでリッチそうな身なりの人が多かった。その中では、かなりラフな格好をした研究員軍団は浮いていた気がする。

木曜日の夜。エンメンターラー・チーズを絡めたほうれん草入りシュペッツェレ。シュペッツェレは賞味期限を2日すぎていたのは秘密。火を通したし大丈夫でしょう。今回はこのままで(ホワイトソースなしで)十分美味しかった。

金曜日の昼。研究室の人と韓国系の料理やでブルコギ。これが原因で午後にお腹を壊したのだろうか?今日はいつもより辛かった気がする。

金曜日の夜。賞味期限が近づいてきたもらいものソーセージ(Berner Wuerstel)を食べるが、これだけでは偏るのでスパゲッティーとザウアークラウト。サラダを作ろうと思ったが辞めてしまった。食後にチェリーを食べようと思ったけどお腹いっぱいで無理。

明日は徒歩5分くらいのところにあるスーパーBillaが全品10%割引だそうだ。値引き品もさらに10%引きだそうだ。早めに2回くらいに分けて行って来ていろいろ買い込むことにしよう。ねらい目は、果物類、果汁シロップ(水で割って飲む)、1ケース(瓶20本)8.40ユーロのセール中のSamson Budweiser Bier(チェコ産のビール。ちょっと苦みが強くて好み。)、それにパスタ類(イタリアのある会社のパスタが33%オフをやっている)。ちなみに明後日から日曜日、祝日となるので、スーパーは2連休だ。ちなみにビールだが、瓶20本で8.40ユーロが更に10%割り引かれると、7.56ユーロ。20本で10リットルなので、1リットルあたり75.6セント=約100円だ。

溶けてしまいそうです。

東京が暑いとおっしゃる皆様!ウィーンの今日の最高気温(実測)は30度です。もう溶けちゃいそうです。風が割とあったのが救いだけど。ちなみに29度は午後6時の概況。参考まで、今日の日の出は5:03。日没は今まさにこれを書いている20:40です。来週水曜日には31度って予報になってるな。どうしようっかな。そして明日からは涼しいのね。

ウィーンの天気予報。暑いってば。

ウィーンの天気予報。暑いってば。

上の画像は、Wetter.atのキャプチャ。本日(2009年5月26日)20:40分頃。

グーラシュ(グヤーシュ)の作り方。

ウィーンでもしばしば食べられるグーラシュの作り方を、要望が多いので掲載。元はハンガリーの料理で、ハンガリーで本場のモノを食べるとかなり辛いことがあります(パプリカ由来の辛さ)。ウィーンではビーフシチューに近いものが出されることが多いかな。カフェの軽食メニューとしても定番です。

以下のレシピは自分風ですが、もとは「German Cooking Today (Dr. Oetker Verlag KG)」というレシピ本に乗っていたレシピで、これを何回か試しながらアレンジしたものです。

材料(4人分):牛肉または豚肉(シチュー・カレー用)500g. 玉葱 600?700g. トマトピューレ大さじ 4. バターまたはマーガリン50g(オリーブオイルでも可). パプリカ(粉末) 大さじ3?4. 赤ワイン 150ml. 塩適量、胡椒適量、水適量。

作り方:

1. 玉葱を5?7mm厚の輪切りにする。肉は2?3cm角(カレーの要領でOK)に切る。

2. 強火?中火でバター25g程度で肉を炒める。表面に焼き色がついたら、残りのバターを溶かし、玉葱を加えて軽く炒める。

3. トマトピューレを加え、さらに塩(小さじ2くらい)、胡椒小さじ(3くらい)、パプリカ粉末を入れて、かき混ぜるように炒める。

4. 玉葱がしんなりしたら、赤ワイン150mlを入れ、さらに肉+玉葱がおおむねかぶる程度に水を加え(100?150mlのはず)、煮だたせる。

5. 弱火?極弱火で1時間15分?1時間半程度煮込む。焦げ付かないように時々かき混ぜる。水分が蒸発しすぎているようなら、適宜加えること。

6. 塩、胡椒、パプリカで味を調整してできあがり。お好みでタバスコを加えて辛くしてください(私は入れません)。

以上です。時間はかかるけど、作り方は簡単。写真は後日掲載します。付け合わせには、シュペッツェレ(南ドイツ風のヌードル、特に細長いシュヴェービッシェ・シュペッツェレがオススメ)、ジャガイモ料理(ベイクドポテト、焼きポテト(Bratkartoffeln)など)がオススメです。ご飯でも美味しいかも。

アレンジ:煮込み終わる10分程度前にマッシュルームを入れてもOK。