Bratislava! ブラティスラバ!

祝日だったのでスロバキアの首都ブラティスラバに行ってきた。ちょうど1年(正確には364日)ぶりに旧市街に行った。初めて、Hlavná Stanica(中央駅)ではなく、Petržalka駅に行く列車に乗ってみたが、Petržalka駅前は何にもなかった。市バスに乗り換えて”UFO”こと変な橋でドナウ川を渡って旧市街にすぐ移動。

旧市街は以前にも増してオープンカフェが多くなっていた。寿司バーが2軒できていた。そのうち1件はフランス大使館となりの1等地。オーストリアが祝日のせいで、旧市街ではドイツ語の方がよく聞こえてきた。

Sushi restaurant at Bratislava Hauptplatz

Sushi restaurant at Bratislava Hauptplatz

For your passport how much do you have to pay?

Recent my findings – or a hypothesis – is that the Japanese passport is most expensive in the world. Hereby I want to try a comparison how much you have to pay to get your passport of your nationality. Please leave a comment here with how much you have to pay to obtain your passport in your country, as well as who is the issuer in your country. After gathering a good number of samples I will write a summarizing article here.

Passport is the first document you need to go abroad. The moment you get a stamp on it on a border is an exciting moment to get into a new country. After a few trips, your passport will be like a stamp collection of many inbound and outbound stamps of the countries where you traveled.

In Japan, when you get a 10-year-valid passport, you have to pay JPY 16,000 to the authority, which is around USD 170 or EUR 125. It has 48 pages, thus the cost per page is c.a. EUR 2.60. The passport includes machine-readable page and IC-chip page in the middle. It is issued by the ministry of foreign affairs.

So, how much do you have to pay for your passport of your nationality? And who is the issur of your passport? Please leave the comment below!

最近の食生活公開。

たまにはウィーンで何を食べているか公開してみるのもよかろう。ということで、覚えている先週の金曜日から書いてみることにする。朝はたいていパン(「トースト」ではない、念のため)に季節の果物(最近はキウイかイチゴ)、コーヒー、牛乳かヨーグルトなので、省略。

金曜日の昼:研究室の人たちと総勢8人で数件隣のレストランでランチメニューのパラチンケン。元は今のルーマニアのトランシルバニアのものらしいが、ハプスブルク時代にウィーンに移入されたらしい。中身はボヘミア風なんとかソースで、人生で食べたものの中で甘さNo.1じゃないかと思うほど甘ったるかった。上に乗っているクリームが甘くないと感じるほどだった。

金曜日の夜:自宅にたくさん友人を招いた。アジア料理は大人気、だがいろいろ食材が届いていないので、簡単に手に入る材料で炒飯と焼きうどんを作った。焼きうどんは好評だった。炒飯もまずまず好評。来てくれた面々はギリシャ風シャフケーゼ(山羊チーズ)入りミートパイみたいなものや、セロリとラディッシュのキッシュなどを持ってきてくれた。

土曜の昼:前日のあまりの焼きうどんを平らげる。さめたままでも美味しかった(<—単に温めるのが面倒だっただけ)。

土曜の夜:友人と外食。ハンバーガー。マクドナルドじゃないよ。もっと大きなちゃんとしたバーガー。パティ(肉)がちょっと焼き過ぎな気がしたけど・・・。

日曜の昼:トマト、挽肉、ルッコラのパスタを作る。5ユーロで買ってきた中華鍋が大活躍。

日曜の夜:入場無料だからと突如呼び出されてジャズライブに行く。そこのお店、肉入りパラチンケンがたった3ユーロだったので食べる。今度は甘くなくて、まずまず美味しかった。たった3ユーロなのに大きめのパラチンケンが2個も来て、太っ腹なお店だ。ちなみに、演奏はほとんど覚えていない。

月曜の昼:金曜日と同じところでやはり研究室の人たちとランチ。ただし天気がいいので外に出ているテーブルで食べる。木陰で気持ちよい。ランチメニューのアイアーノッケルンを食べる。これはニョッキみたいなのを卵を和えて炒めたオーストリア料理。同席した教授も食べていたが、教授は平らげられなかった。それくらいボリュームがあった。快晴の日に木陰で食べるのは美味しい。

月曜の夜:炒飯の余りを消化その1。その後、オペラ座に「ドン・ジョヴァンニ」を見に行く。帰ってきたらお腹が空いたのでソーセージ2本を焼いて食べる。オペラの方は、ウィーン国立歌劇場がケルントナー門跡地脇に移転して140周年を祝うプログラムになっているだけあって、演出も結構凝っていてよかった。それにしても、イタリアで630人、ドイツで231人、トルコで90人、スペインで1003人とは、ジョヴァンニも大変だ。この場面では隣のオーストリア人の前のアメリカ人(ともに女性)が爆笑していた。

火曜の昼:所用で自宅にいたので炒飯の余りを消化して完遂。ちょっと物足りないのでソーセージ1本を焼いて食べる。ちなみに所用とは大家さんに頼んで更新してもらった洗濯機の配送・受取と設置。これで35年か40年くらい前の洗濯機とおさらば。

火曜の夜:日曜昼に作ったパスタソースでスパゲッティーを食べる。ルッコラを入れすぎて最後の方はスパゲッティーを食べているのかルッコラサラダを食べているのかよく分からなかった。ルッコラは食べる直前にソースと絡める方が美味しい。

水曜の昼:研究室の人たちとランチ。隣のアジア料理屋で、揚げ豆腐と野菜の炒め物。野菜はカリフラワーだのインゲンだのが中心。教授とあれこれ喋る。

水曜の夜:豚肉、パプリカ、コーン、玉葱、葱のトマト風味リゾットを作って食べる。初めて作った割りには美味い。レシピの分量通りに作ったら鍋からあふれそうだった。あと3食分くらい残ってしまった。

この中のうち外で食べたもので一番高いのはバーガーで7ユーロ。参考まで、オペラの立ち見は3ユーロ。蛇足が多くなってしまったが、いずれにしても、だいたいどんなモノを食べているかおわかり頂けると思う。一言で言えば、概ね土地のモノを食べている、というところだ。

ちなみに、先週土曜日に閉店間際のスーパーで値引きされて売っていたラディッシュ1束(15セント)と葱2束(1束15セント)、レタス1コ(29 セント)が残っていて、どう料理すべきか迷っている。私の前にレジに並んでいた女性は7束くらいラディッシュを持っていたが、そんなに買ってどうするんだ ろう。ちなみに1束15セントだから7束でも1.05ユーロである。

雑巾って素晴らしい

所変われば掃除用具も変わるわけで、「雑巾」と全く同じようなものはこちらではなかなか売っていない。もちろん、掃除用のタオルとかはいっぱい売っているけれども、サイズなんかが違ったり、厚みがなかったりして、窓を拭くのには便利でも床を拭くのには不便だったりして、必ずしも使いやすいモノではない。オールマイティーな掃除用具というのはなかなかない。

こうやってみると、雑巾というのは良くできている。普通のタオルを4つにたたんで縫い合わせただけなのに、いろいろなところを拭くための道具として「万能君」と呼ぶべき活躍をしてくれる。しかも結構きつく力を入れて拭いたりすることもできるし、白いから汚れが一発で分かる。

実は日本から数枚の雑巾を持参したのだが、なかなか大活躍してくれる。しかし大活躍しすぎてかなりすり減ってしまったのが玉に瑕だ。次はやっぱり自作だろうか?

スポーツショップと環境大臣

Intersport eyblの宣伝に環境大臣登場

Intersport eyblの宣伝に環境大臣登場

Intersport eyblは、ウィーンを中心に展開するかなり大きなスポーツ用品店である。さすが山国オーストリアだけあって、トレッキング用品などもしっかり揃っているかと思えば、みんな夏になれば泳ぎに行きたいらしく、今の季節は水着のバリエーションもまた多い。

スポーツ用品店の稼ぎ頭のひとつに自転車がある。オーストリアでは自転車はどんなに安くても200ユーロ(約26,000円)程度はするのだが、日常の移動手段としても、休暇を楽しむための手段としても人気だ。ウィーン市内をはじめ、オーストリア各地には自転車道が整備されている。

さて、そのIntersport eyblは、Klima:aktivという環境キャンペーンと連携して、特製の自転車を売り出した。その宣伝に登場したのは、なんとNikolaus Berlakovich農林・環境・水マネジメント大臣だ。この大臣とeyblの関係は正直なところよくわからないところだし、何らか関係があるのかもしれないが、いずれにしても日本では考えない取り合わせが実現した、というところだろう。

一般論としてオーストリアの環境に対する意識は日本のそれよりはおしなべて「高い」といえるだろう。しかし、それは単に環境保護という点の「環境」だけではないように思うのだ。休暇のレクリエーションとして、自然を楽しむ、ということを、多くの人が知っているように感じるのだ。「日本庭園のように日本にも自然を愛でる伝統があるではないか」と反論されそうだが、そういった都市の中に(ある種人為的に)持ち込まれた自然ではなく、山や湖といったありのままの自然に積極的に(Aktivに)関わっていって、そこに自分を投じて愉しむ、という積極性において、それを実践している人の割合はずいぶんと多いような気がする。ごく普通の女の子だって「自転車に乗りに」わざわざ電車に乗って遠くまで出かけたりするのがオーストリアだ。

こんな具合だから、スポーツショップの宣伝に環境大臣が登場するのもうなずける。自転車にお金をかける人が多いから、インパクトも大きいのだ。自転車の関連は、実は大きな産業として成り立っている、ということなのだろう。使い捨てられた9,800円の「ママチャリ」が駅前に放置されている世界とは大違いである。

(なお、ホームページの画像をキャプチャしたのは5月3日だ。念のため。)

英語で書くのとドイツ語で書くことの違い

ある席で、友人(と書いたが、正確には大学の先輩だ・・・)が、以下のような趣旨のことを言っていた。文章を書く、ということについて4人で話していた時のこと。

ドイツ語で文章を書くと、英語で文章を書くよりより厳格さ、ドイツ語らしさを求められる。英語は、ネイティブでない人も含めて様々な人が英語で文章を書くためか、多少癖のある文章を書いても、読み手が慣れているからあまり厳格に直されない。しかし、ドイツ語の場合、ドイツ語で文章を書くのはドイツ語圏の人に限られるから、少しドイツ語として癖のある文章を書くと、すぐ直されてしまう。

なるほど、確かにそうかもしれない。英語の文章の文体とか癖のバリエーションの方が確かにドイツ語より多そうだが、文章の添削というところにそれが及んでいるとすれば面白いことだ。

日本の首相が来ても関心外なのだろうか?

先日に麻生首相がチェコやドイツを訪問して、EUのバローゾ委員長やドイツのメルケル首相と会談したらしいが、そのことがドイツ語圏ではニュースとしてほとんど報じられていなかったことが興味深い。日本の首相が訪欧しても、もはや関心の外になっている、と言うのが実情なのだろうか?ちなみに、その裏では、イタリアの首相ベルルスコーニのスキャンダルが多く報道されていた。

関心外だとしたら残念なことだが、実際問題として、ころころ首相が替わってしまうせいか、こちらの人はほとんど日本の首相の名前を覚えていない。その代わり、「酔っぱらって記者会見をした財務大臣が辞任したこと」だの「農林水産大臣が在職中に自殺したこと」は結構よく知られているし、”The Drunken Finance Minister”はネタになっていたりもする。誠に残念。

余談だが、ベルルスコーニが首相となったイタリアの総選挙の前後に、ウィーンのワイン屋”Wine & Co.”はイタリア産ワインすべての30%引きセールをやっていた。ベルルスコーニ当選のニュースを聞いて残念がっているイタリア人の友人に、ドイツ人の友人が「イタリア全部は3割引バーゲン中だぜ」と言って笑っていた。こういう政治家に絡むジョークに関しては、かなりウィットが利いている。

ちなみに、ロシアのプーチン首相が東京を訪問していることは、こちらでもしっかりと報道されている。

Eröffnung der Wiener Festwochen

Eröffnung der Wiener Festwochen im Rathausplatz!

Eröffnung der Wiener Festwochen im Rathausplatz!

ウィーンでは5月に「Wiener Festwochen」というイベントが開かれる。5月8日からの5週間に渡って、様々な演奏会、演劇、その他のパフォーマンスなどが上演される。金曜日にそのオープニングイベントが市庁舎前広場であったので、誘われたので行ってきた。ウィーン歌謡(Wiener Lied)とポルトガルのファド、フランスのシャンソン、そしてジャズを組み合わせたステージでなかなか楽しい。中でも”Florisdorfer Bahnhof”というウィーン歌謡のノリが気に入った。しかしずーずーのウィーン弁で唄っているから、ほとんど何を唄っているか分からない。せいぜい分かったのは「Bahnsteig」(プラットフォーム)くらいだ(苦笑)

この先、Festwochenの一環として様々な舞台芸術イベントが行われる。アーティストの出自は28ヶ国に及ぶそうだ。日暮れも長くなって、外でビールを一杯、も楽しい季節だけれども、シアターの中で音楽や演劇に触れるのも良いだろう。

[Update] カードに二重請求が来た、その後の顛末。

オーストリアにある旅行会社のSTA Travelで、ANA発券のウィーン発日本往復の航空券を購入した。驚くほど安い519.74ユーロ(68,000円程度、諸税込み)なので飛びついてしまった。ラッキー。ちなみにSTA Travelはロンドンに本社がある世界規模の旅行代理店で、日本にも支社がある。

しかし、買った後が面倒だった。まずひとつ目。航空券を購入した日付でAll Nippon Airwaysの名義でカードに請求が来る。請求額492.74ユーロ。なんかおかしいぞ?と思うがとりあえず放置。

その6日後、同時にSTA Travelから郵送で領収証が送られてくる。領収額519.74ユーロ。最初の請求額と同じだ。さらにクレジットカードで引き落とした旨の利用控えが入っている。なんだか嫌な予感がする。オンラインでクレジットカードの請求を確認してみると、領収書と同じ日付けでSTA Travel名義でカードに二つ目の請求が入っている。請求額519.74ユーロ。二重に請求された。

航空券はAmadeusという予約システムを使っているのがSTA Travelからの予約確認メールでわかったので、Amadeusの予約確認サイトで航空会社(ANA)の予約番号を割り出して、今度はANAのウェブサ イトで予約番号からチケット控えを印刷して運賃の詳細を調べてみた。そうすると、どうやらANAの請求額は、航空券本体分399ユーロに、ANAが徴収する税金93.74ユーロを足したモノ であることが判明した。

これはどうやらAll Nippon Airways名義の請求がおかしいぞ、と思い、とりあえずANA欧州カスタマーセンターに調査を依頼。1日かかって欧州の本部があるロンドンと、オーストリアを担当するデュッセルドルフの支社内を調査してもらったが「そのような請求は作成が確認できない」とのこと。予約システムのエラーではないかとの回答だった。ロンドンにあるカスタマーセンターと、4回くらい電話のやりとりをした。こういうときの日本の企業の対応は素晴らしい、と改めて感心する。

しかし、いずれにしてもANAでは対応できないようなので、今度は旅行会社のオフィス(幸い研究室から徒歩3分くらいの所にある)にカードの請求明細のプリントアウトと航空券一式を持参して事情を説明したら、ウィーン市内の本部に電話をしてくれて、「ああ、うちのコンピュータの間違いだわ」ということになって、過剰に請求された額の返金がすぐに決定。カードの請求明細に二重に入っていることを見ただけで「間違いだね」と判断してしまい、その他確認は一切なし。こんな簡単でいいんだろうか?ともかく、過剰に請求された額を、クレジットカードに返金してくれることになった。

余談だが、旅行会社のカウンターのお姉さん、チョコレートムースを食べながら応対してくれた。お茶を飲みながらとか、クッキーを食べながら、くらいはよくあるけど、チョコレートムースは初だった気がする。ちなみに「お姉さん」と書いたが、日本の旅行会社の社員のイメージとは全然違って、ピアスいっぱいの高校生みたいな風貌で「Tokio Hotelのファッションを真似た」と言えばイメージが浮かぶ方も読者の中にはいるかと思う。

とりあえず、これでことが済んだ気がするが、3日経った今日になっても、カードの口座にまだ返金されてきてはいない。まあ、ここはオーストリア。焦らずゆっくり待ってみる。


5月11日追記:

その後、、返金されて無事解決。金曜の午後にSTA Travelから電話がかかってきて(最初めちゃくちゃなウィーン訛りで何を言ってるのかさっぱり分からなかった!)、オーストリアの銀行口座に返金するという。口座番号を聞かれたので、それを伝えた。その結果、5月12日付け(今日11日なんですけど)で、492.74ユーロが、自分の銀行口座に返金されてきた。めでたしめでたし。

全体としては面倒くさかったけど(そりゃそうか)、結果的に面白いことになった。クレジットカードの円建て利用枠の492.74ユーロ相当分が、比較的よいレートでユーロに現金化されて、おまけにマイレージがついてきた、ということになった。

クレジットカードに登録されている日本の口座から円が引き落とされてその額がユーロのキャッシュになることになったわけだが、不幸中の幸いといったら大げさだが、STA Travelの手違いで引き落とした日は円高が進んでいた日なので、なかなかよいレートで492.74ユーロが円に換算されていた。さらに、クレジットカードのポイントがそっくりもらえることになった。航空会社のマイレージと提携したカードなので、数百マイルが旅行会社のミスのおかげで手元に転がり込んだことになる。

この円からユーロへの交換は自分で望んで行われたわけではないから、やっぱり悔しい気もするが、まあ多少は得をしたので今回は許してあげよう。しかし、やっぱりいろいろ面倒なので、こういうミスはやめてほしい。

世界で最も「生活の質」が高い都市

ウィーンは世界で最も「生活の質」が高い町だそうだ。

ウィーンのトラム乗り場のひとこま

ウィーンのトラム乗り場のひとこま

イギリスのMercerという会社が、Quality of Livingというインデックスを都市ごとに作成して公開している。その2009年版が出ているのだが、それによれば、同社のインデックスで最高位はウィーンだそうだ。昨年の2位から上昇。昨年1位だったチューリヒが2位に後退、というところだ。このインデックスは、政治的・社会的環境、経済的環境、社会的・文化的環境、医療、教育、自然環境、公共サービスと交通、レクリエーション、消費財、住居について各項目を評価して出しているそうな。

3位以下は、ジュネーブ(スイス)、バンクーバー(カナダ)、オークランド(ニュージーランド)と続いて、アジアで最も評価が高いのはシンガポール(26位)、日本の都市で最もランクが高いのは東京は35位で、アメリカのボストンとタイである。

興味深いのは上位10都市中6都市がドイツ語圏(ドイツ・スイスのドイツ語圏・オーストリア)の都市だということ。一方で、イギリスやフランスの都市は少ない。戦災で破壊された旧市街を「元通りに」復元したドレスデンを持ち出すまでもなく、ドイツ語圏の都市は、歴史に重ね塗りするように造りあげられている町が多いから、それもうなずけることだ。

さて、ウィーン。確かに、何処へ行くにも、市内を移動するにも公共交通も自転車も便利だし、様々な食べ物が安価に手にはいるし、水道水の質もきわめて高いし、政治的にも安定していると言えるし、外国人である私にも、きわめて住みやすいところだ。住んでいてストレスの少ない町である。